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組織等:暁(国)

大陸の北端に位置する古豪の国。湮と同じく歴史は古いが、つい先頃まで国内がごたついていた関係上、大陸内に及ぼす影響は過去の栄光となりつつある。神を信仰し、神の教義のもとに生きる国民性。建造物は歴史的な物が多く、また独特な雰囲気を持つが、先述の通り、国内でのごたごたが発生していたこともあり、現在は観光客も減少気味である。

本来は荘厳ながらも観光客の受け入れ等には寛容である。ただし、神を冒涜するような言動をとる者には容赦がない。また、この国に於ける神の教義は神聖な物であり、ちょっと気軽に観光客が知り得るような物ではないため、教義に関しては謎に包まれている部分がおおい。

国民の殆どが神を信仰しているため神の加護(という名の魔法)を使用する事ができる。ただし、湮や他の国のように魔法の力を自らの「能力」として磨き高めるというわけではなく、あくまでも「神からの授かり物」という意識が強いため、研究を重ね新たな魔法を開発する等には興味が向かない模様。あくまでもその身に備わった力に感謝し、使用するというスタンス。週に一度は教会を訪れ祈りを捧げるという習慣がある。

暮らし:国民のほとんどが産まれてすぐに洗礼をうけ、神の加護を受ける。なかでも能力が高いものは体のどこかに彼らが信仰する神のシンボルを彫り込まれ、将来教会関連の職に就くこととなる。基本的には国民全てが何らかの加護を受けているが、稀に全く魔法が使えない者も存在する。ただし、そのものに対する偏見等は一切無く、また魔法が使えないからといって神へ対する信仰心が薄いというわけでもない。

電気・ガス等の科学的文明の利器は存在しないが、神の加護を至る所で活用し暮らしている。

・人々の寿命はおよそ500歳前後。通常の「人間」よりかなり長い。これは暁の者であれば当然のことであり、この事こそが神の「加護」であると人々は信じて止まない。20歳頃まではごく普通の人間と同じ速度で成長するが、以後の時間の流れがゆるやかになる。

・体力的には普通の人間とほぼ変わりはない。

・医療技術に長けた国で、魔法を使用せず薬草等を用いての治療術にも長けている。

・彼らの技術を頼り、他国から重病人が多く訪れる。治療術については聞けば教えてもらえる。<br />・ただし、不死は不老の術はなく、また死者を生き返らせる方法も存在しない。

国外へ移住するものも極稀には居るが、殆どが暁で生まれ、暁で人生を終える。ただし、医師の力を必要とされ、他国へ派遣されたりする例がある模様。また神の教義に関しては国外へ持ち出す事を好ましくないと考える向きが多いようだが、治療術に関しては特に制限もなく、教えを請えば欲しい情報は貰える。ただし、やはり細部になってくると彼らの特殊能力(魔法)との融合による治療となるため、全部を学ぶのは難しい。

神の加護:神への祈りの言葉をもってその力を一時借りるという概念で、様々な奇跡を起こす。発露の方法が違うが、根本的には湮の魔法と同質のもの。この国に於いてはあくまでも「神」から授かった力であり、あくまでも「借り物」であるため、能力値を高めるための鍛錬はあまり好まれない。どちらかというと、神を深く知る為の勉強等がもてはやされる。また、彼らの寿命がすでに他国より遥かに永いことから、神の存在を疑う者は殆ど居ない。ただし、信仰心には差がある模様。信仰心が薄いからといって、神の加護(魔法)の能力値が低いというわけではない。

・病気を治す、そのための延命術は存在するが、基本的に長寿になりたいという希望をかなえるための長寿魔法は使わない。あくまでも与えられた寿命を全うすることが最善と考えられている。

・死んだ者を生き返らせる術も存在しない。

・怪我に関しては能力(魔法)を多用するが、病気に関しては基本的に魔法は一時凌ぎでしかなく、あくまで根本治療は薬剤による施術であると考えられている。実際、魔法は一時的に痛みを和らげる等の効果しか無い。

・不治の病をたちどころに治す等の奇跡は幾ら神でも無理だという事を最も理解している。

教会:基本的には神の教義を広く国民に教える為の施設であり、暁国内に13の教会が存在する。それぞれに神父が1名ずつ配属される。週に一度、民が教会を訪れ神父の説く「神の教義」に耳を傾けるのがこの国の一般的な習慣である。また神父は彼らの心的カウンセリングを行う場合もあり、治療師が体のメンテナンスを行う役目を担うなら、神父は心のメンテナンスを行う役目を担っている。

神父になるためには、まず洗礼の後シンボルを彫り込まれる程の能力を持つ事が第一であり、その後神学校へ通ったのち、試験を受け、さらに5年程教会で神父の補佐を勤める事が求められる。

政治:王を中心に据え、12人の長老により政治が動く。基本的には王の意見を尊重するが、時に長老陣がその意見を覆す事もある。多数決というよりは議論を尽くし動く事のほうが多い。長老になる為にはいずれかの教会にて神父を経たのち、その教会が管轄する地域の民からの推薦を受け、さらに先に長老になっている面々及び王の許可を得る必要がある。

:代々世襲制である。王たる資格を持つ者は、産まれた時から(洗礼を受けずとも)右の肩から手のひらにかけて、彼らの神のシンボルが彫り込まれており、いかなる方法をもってしても消すことができない。国民性及び信仰心の強い国柄、独裁政治が横行する事はほとんど無く、また王=神の加護を最もその身に受ける者として尊敬される事が多い模様。

軍隊:衛隊と呼ばれる王及び長老を警護する役目を担う集団が存在する。ただし平時は国内の警備(警察のようなもの)を行っている場合も多く、王が他国へ出かける際等に王の警護の役目を担って付き従う。護衛隊は全部で5隊で編成され、護衛隊長中心に各隊長以下、各隊20名前後で構成される。護衛隊に入隊するためには士官学校へ通う必要があり、正式な入隊を果たすためには試験を受ける必要がある。

自らで他国へ攻め入るようなことは行わないが、他国からの侵略には激しい抵抗を示す。また、護衛隊以外にも国民の殆どが能力を使える事から、有事には国民の大半が戦力となる。