Home > gallery > 世界観まとめ > 組織等:斎(国)

組織等:斎(国)

特定の国土を持たず、各地に散り散りになり暮らす一族。散り散りでありながらも彼らが互いを仲間だと判別できるのには、彼らがもつ能力が大きく関わっている。また、その能力がある為に遠く離れた地に居ても互いに連絡をとることが可能となっている。

もともと潜在能力は高い一族であったが、湮や暁のようにその能力を上手く発露させる事ができず、結果として「獣」と呼ばれる不可視の存在を使役する方法を発明するに至った。一族としての存在は湮や暁に並ぶほど古いが、特定の国土を持たないが故に他国との正式な国交があるわけでもなく、また正確な歴史書などが出まわってい分けでもないので、その存在自体知る者が少ない。そのため、一族の数は、数百とも十数とも言われるが正確なところは外部の者で正確に把握できる者はいない。また、彼らの暮らしぶりについても実態は殆ど知られていない。

暮らし:他国あるいはスラム、山や林の中を移動しながら暮らす。定住することは殆どなく、常に移動している者が多い。

多額の金品と引き換えに暗殺や誘拐などの表には出せないような仕事を引き受け、対価によって生計を立てる。各地に散らばる一族の者は、独自のネットワークを持ち、誰から仕事を引き受けるのが、その瞬間もっとも設けになるか等を算定する。主な取引相手は各国の要人で、普通の暮らしを送っているものには縁が無い。

もちろん、個人でも仕事を依頼することは出来るが、金額が多額な事に加え、個人的な復讐・うらみ等が動機の場合は依頼も一蹴されることが殆ど。金品目当てで仕事を受けるが彼らなりの流儀があり、それにのっとり依頼を請ける・請けないが決まる模様。また、どんな依頼でも一族が一時に受ける依頼は一つときまっており、最終的な決済は彼らの長が決めることとなっている。たとえ高額依頼であっても断られる場合もある。

他国に移民として入り込んだ場合はその国のしきたりに従い、目立たず暮らしている事が多い模様。

近年は専ら斎の王が実際の仕事を請け、たの一族の者は情報収集に徹しているというのが実情。

:妖しの物とも呼ばれる。今はもうどこにも存在しないとされる種族。一説には空想上のものともいわれる。人と違う異形の体を持ち、様々な特異能力をもつ。能力は個々によって様々であり、弱いものは単に人の数百倍怪力を持つものから強いものになると空を駆けたり触れずに物を破壊する力を持っていたりする。もともと、人が暮らす次元とは違う次元を生きているらしく、通常は不可視の存在。斎の血を引く物だけが彼らの存在を感知できる。斎の者と契約時にのみ姿を現すが、人前に出るときは人や動物の姿に擬態しているが本性はとても醜く恐ろしい姿をしている。力が強いものほど人として完璧な姿に変化できる。共通して本能のままに動き自分勝手な面もあるが力の強いものには絶対服従であり王の獣のもとある程度の統率は取れているといえる。

王の獣:獣の中の長。斎王が使役する獣。獣全てを率いておりその特異能力がどのようなものであるのかは計り知れない。寿命ともいう物が存在せず、王の死と共にその生を終えるといわれる。斎の王を唯一選ぶことが出来る存在。

契り:契約とも。斎の一族が獣とかわす契約のことを一般的にこう呼ぶ。

契約は無条件でかわされる事は無く、たいていの場合が、獣を使役する代わり、死後宿主の血肉を獣に分け与えるという内容。斎の民の一族の血肉は獣にとっては滋養となるらしく、宿主の力が自らに与える力を吟味した上で獣が是といえば契約は成立。契約後は、獣は宿主の血肉の中に住まい、宿主は、獣がもつ得意能力に関して無条件で使用することが出来る。また、体力や運動能力など人並みはずれた力も手に入り、怪我や病気のし難い肉体を手に入れることができる。

ただし、肉体的に契約耐えうる迄成長するまでは獣と契約することはできない。一般的には10歳前後~成人の間に契約を交わす場合が多い。また通常は1~2体の獣としか契約できない。

・寿命はおよそ500歳前後。契約以前は通常の「人間」と同じ速度で成長する。また、契約以後も成人を迎える当たりまでは「人間」と同じ速度で成長し、以後の成長が緩やかになる。

・体力、身体的能力が契約以後はやや向上する

・魔法によって寿命を延ばしている者もいる(長寿魔法)ただし、不老や不死の魔法は存在しない

・基本的には「人間」なので怪我もすれば病気もする。長寿ではあるが、不老や不死ではない。

・死んだ者を生き返らせることは獣の力をもってしても出来ない。

・怪我や病気を応急処置的に治すことができる獣は存在するが、不治の病をたちどころに治す等の方法は存在しない。

・獣にも出来ない事は多々ある。

:斎王と呼ばれる。王の獣に選ばれた存在。

王と王の獣は契りを交わした後も、一体化することなく、獣は王のそばにいて常に其の身を護る。王は獣と契約を交わした時点で成長が止まり、不老不死の肉体を手に入れる。王の死は、その者が王に相応しくないと獣が判断した時点で獣の刃によってもたらされる。また、王の獣も死後、王となる者の血肉を得ることを条件に契約を交わすが、一般の獣が自分の能力を高める為に斎の民の血肉を欲しがるのとは異なる目的のため。基本的に王の血肉は潜在能力は高いが強すぎる薬のようなもので、それを食らった獣自身をも死に至らしめる。つまり、王の獣は自らの死のために王の血肉を得ようとする。

王の獣の容姿は様々だが、大抵が銀髪と赤い瞳をもつヒト型をとることがおおい。人に紛れて生きる為と考えられる。また、王は王の獣と契約以後は基本的には不老不死となる。長いと数百年もの間一族を治める王も居る。王は獣が選び血筋とは関係ない。

四精(しせい):水火土風の精霊の総称。この世界は水火土風の四大元素で形成されていると言われており、それらの元素を司る一族をそれぞれ水精、火精、土精、風精とよぶ。遠い昔には精霊使い(シャーマン)と呼ばれる一族が居て、精霊を自在に操ったといわれるが、現在においては精霊使いが滅亡したため其の術は失われている。一部魔法士の間で簡易な術が伝わっているが、たいていの人には力を借りることはおろかその姿を目に捉えることも難しい。この世界とは次元の違うところに精霊たちの住まう国があるといわれているが、行き来はもとより、所在すらはっきりしていない。王の獣が使役する場合がある。

政治:特定の国土を持たない為、これといった政治組織は存在しない。ただし、獣を介して互いの情報を共有する事ができ、互いの位置・状況・各地の情勢等が王の元に集約されてくるネットワークが出来上がっている。王はこれらの情報を元に、どの仕事を請けるか等を判断する。

軍隊等:基本的に一族全員が獣と契約する事が可能であり、またそれにより特異能力を得る事ができる為、特定の軍隊・騎士団等は存在しないが有事には一致団結し戦う場合もある模様。ただし、彼らの場合は正面切って徒党を組んで戦うというよりは、宵闇に紛れ背後から寝首を掻くスタイルが多いらしい。

また、基本的に散り散りで暮らしているせいか、仲間意識が強く、他の国の者達よりも一族に対する愛着意識が高い。