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組織等:梁(国)

  暁の「神の加護」や湮の「魔法」など、倭都卯ではごくあたりまえに使えるはずの力を「持たない」一族が集まった国。もともとは弱小国であり、過去に幾度も他国からの侵略の危機にさらされて来たが、彼らなりの『魔法=機械』を発明したことで生活が一変する。

魔法が生まれ持った資質(あるいはその後の修行)に因る所が大きく、「持たない」者たちは如何に努力をしてもその力を得られない事を知っている彼らが生み出した『機械』は生まれや能力値に関係なく誰しもが使えるもの、を目指して発明された。潜在能力によって威力・強弱の差はあるが、望めば誰しもが使える。

国の規模は暁や湮に劣るが、勢力を徐々に伸ばし、現在もっとも勢いのある国である。一説に因ると倭都卯の統一を狙っている等と囁かれているが、実際、近隣の小国を次々に征服し国土を広げつつある。また、魔法等を所持する国への憧れも捨て切れていないのか、現在鎖国状態の清都をも侵略しようとしている動きが見られる。清都は小国ながら古豪の国であり、今なお古い週間や仕来り等に従い生きる国であり、暁や湮にも一目置かれている国である。

街並は暁や湮に比べると近代的で、前衛的な印象。特に目立った信仰対象等は無い。また、生粋の梁の民と侵略の後、梁に迎え入れられた民との間には微妙な格差があり、国の要職には生粋の梁の民でしか就けない場合もある。生活区も街の中心には基本的には生粋の梁の民しか住んでいない。

暮らし:扉の開閉、街灯等、生活の至る所で『機械』が活用されている。燃料には梁の近くの鉱山から偶然発掘された特殊な鉱石が使われ、それらを粉状或は液状に加工したものを活用している。

・人々の寿命は一般的な人間とほぼ同等(100歳前後)

・魔法とよばれるものは使えない。ただし、生粋の梁の民だけで、侵略等により吸収された一部の移民達は使えるものもいる。

・彼らの機械をもってしても、不老長寿や不死を発明する事は出来なかった模様。

国外へ移住するものはほとんど無く、殆どが梁で生まれ梁で人生を終える。ただし、移民の場合は勿論国外へ移る(逃げる)ものも多い。表向きは侵略した相手国の者でも差別なく梁の民として受け入れられるが、細かい部分で平等とは言えないため、不自由を感じる者もいるらしい。機械の発明方法等については生粋の梁の民の間にしか伝えられない。機械図面等を国外へ持ち出す事は基本的に禁止だが、持ち出した所で燃料の精製方法は一部の国家機密となっているため、稼働させる事ができない。

機械:彼らが魔法に対抗するために生み出したもの。燃料を必要とし動力によってうごく。

軍隊に支給される『機械』はやや特殊で、転送回路(LAN)を通じて梁國中枢にある母体(マザー)と術者間で信号を通信し、召還装置(モデム)を用いて術を使う。術者はイマジネーションで使用したい武器や装置を想像し、LANを通じてマザーにイメージを転送すると、マザーからその武器に相当するコードが配信されモデムを通じて実体化される。モデムやLANは基本的に人体の中に直接埋め込まれており、性能が良いものほど大きな容量を必要とするため大きなものとなる。そのため腕は足を義手や義足に変え、手や足そのものをモデムにしてしまうものも居る。

・基本的には無機物的な発露しかないため、怪我を治す、病気を治す等はできない。

・万能ではなく、仕様に際しては必ず何らかの媒介を必要とする為、発動にはやや時間がかかる。

学校:10〜20歳の少年少女が学ぶ普通学校と10〜14歳の少年少女が学ぶ騎士団養成所がある。普通学校の場合はごく一般的な教養等を学び、騎士団養成所では騎士たる心得や戦闘術等を身につける。どちらの道へ進むかは個人の自由だが、騎士団養成所へ入る為には高度な試験をうけるか、現役騎士団員からの推薦状が必要となる。

政治:専制君主制。基本的には王の決定が全て。ただし、騎士団長には王へ意見する権限が与えられ、反論する事が許される。また、王の補佐機関としての議会が設けられている。世襲制であり、血筋により王が決まる。万が一王を排する場合は、議会の要人及び騎士団長全員の連名による意見書を提出する事で別の王を立てる事が可能となる。今のところ、そのような事態は起きた事が無い。

議会:王の補佐機関として設けられた。5人の要人と20人の議員で構成される。5人の要人の下には描く4名ずつの議員がつき、それぞれ立法・司法・外交・経済・文部科学等へのアドバイスを行う。議員については出自をとわれることはないが、要人になるには生粋の梁の民であることが必須条件となる。

騎士団:7つの部隊で構成される。各隊に隊長及び副隊長が一命ずつ、1部隊役30人構成。騎士団長をトップにすえ、2名の副団長が補佐として就く。その下に部隊長、副隊長が連なる。副隊長以上の要職に就く為には生粋の梁の民である必要があり、騎士団養成所時代から良い成績だることが望ましい。

騎士団に入隊可能な年齢は15歳からだが、年齢が達していても実力が伴わない場合には騎士団養成所を卒業できず、留年という形になり、その間に辞めて行くものも居る模様。

平時には自国の警護(警察のようなもの)をつとめ、他国の侵略には真っ先にかり出される。